現役声優が解説!声の仕事の種類と違い(アニメ編)

アニメ

こんばんは。現役声優れお(仮名)です。

一括りに声の仕事と言っても、様々な仕事がありますよね。
今回から数回に分けて、主な声の仕事を紹介、違いを解説していきたいと思います。

今日はアニメ編です。

今や、テレビで、子供向けから大人向けまで様々な時間に放送されているアニメ。
アニメ好きが高じて、声優になりたいと思っている人も多いのではないでしょうか?

僕もレギュラーを含め、いろんなアニメのお仕事をさせてもらっています。

僕の経験がみなさんの参考になればと思います。

それでは始めます。

スポンサーリンク

アニメの仕事が決まるまで

オーディション

アニメの仕事は大抵の場合、オーディションによって決まることが多いです。

アニメ制作会社から各事務所にオーディション情報が企画書と共に送られてきます。

最初、自分たちで課題のセリフを録音し(テープオーディション←もうテープじゃないのに未だに言いますね)、そこから選抜された人がスタジオで行われるオーディションに参加します。

事務所によっては、人数が多い場合、事務所内でオーディションをやって、まずふるいにかけられる所もあるようです。が、最終的にその役を勝ち取るのは一人だけ。
ですので、結果的には条件は変わらないといっていいでしょう。

「そうは言っても、テレビで聞く声は大抵、超売れっ子声優さんだよなぁ。オーディションじゃないんじゃ……?」という疑問もあるかもしれません。

もちろん、制作側もあらかた、この人にやってもらうと合うんじゃないかという予想があって、そういう声優さんは、指名でオーディションに呼ばれることも少なくありません。

ですが、だからといって、出来レースなわけではなく、公正な目と耳でオーディションは行われているので、チャンスがないわけでは決してありません。

最後は実力勝負とにかく自分ができる精一杯の力でオーディションに臨むしかありません。

オーディションによっては、スタジオまで行くと、自分が用意してきた役以外の役の台本を渡されて、こっちもやってみてほしいと言われることもあります。

そういう時は脈ありと思っていいです。
声質などから、こっちの方が合うのでは、どこかで使いたいと思ってもらえてる証拠です。

僕も過去にそのパターンでレギュラーを獲得したことがあります。

様々な役をやるポジションでのレギュラー入り

いくつかの現場を経験すると、様々な音響監督と出会うことになります。

その中で信頼関係が築くことができれば、直接指名されて現場に呼んでもらえることも出てきます。

例えば、一役でのレギュラーではなく、毎回2、3役担当する形でのレギュラー入りなどもありえるのです。

一生懸命やっていれば、見ていてくれる人がいます。
頑張って!

アニメ収録の準備

映像と台本チェック

オーディションに受かって、晴れて現場に呼ばれた時、しっかりと準備をして行きたいですよね。

アニメの場合、収録の3~5日ぐらい前に、台本とチェック用の映像をもらうことが多いです。

そこで、映像と照らし合わせてを台本をチェックするわけですが、場合によっては、映像が完璧ではなく、ラフ画線画であることが多いです。

ですが、それは収録でも変わりません。
ですので、台本の上の部分に書かれている「ト書き」といわれる部分のチェックも忘れずに。

そこから、そのキャラクターがどこにいるのか(室内、屋外)、どんな動作でセリフを言っているのか、上に向かって喋っているのか、下に向かって喋っているのか、大勢に向かって話しているのか、独り言なのか、よく理解して声でそれを表現してあげなければいけません。

アニメ特有の注意点

あとは、よく現場で言われるのは、「声でキャラクターを動かして欲しい」ということです。

アニメは2次元なので(最近は3Dもありますが)、実写よりも少し濃いめに表現して絵を支えてあげる必要があるのです。

ですが、抑揚だけにこだわりすぎて、相手と会話ができていないのでは、命を吹きこめないので注意が必要です。

まとめ

今回は声の仕事の中のアニメ収録について説明してみました。

声優志望のみなさんの中には、好きな声優さんの真似をして練習している方もいるでしょう。
それ自体は、技術を習得する為にとても良いことだと思います。
何事もモノマネは大事です。

ですが、最終的にはあなたが、その場(現場で)、共演者とセリフで会話をして、その場で感じることが必要不可欠です。

やっぱり最後に大事になってくるのは中身です。
誠実に役と向き合って表現することを心掛けましょう!

応援しています!

コメント

タイトルとURLをコピーしました